【閉園】ノースサファリサッポロは何が問題だった?理由と今後を解説!

ノースサファリサッポロが2025年9月末で閉園することが発表され、多くのファンが驚きと悲しみの声を上げています。

この記事では、ノースサファリサッポロの閉園理由、今後の動物たちの行き先を詳しく解説します。


なぜ人気の動物園が閉園することになったのか、これまでどんな問題があったのかを知ることで、私たちが動物園に求めるものも見えてくるはずです。

最後まで読めば、ノースサファリサッポロの歴史と問題点がわかるだけでなく、次に訪れるべき動物園のヒントも得られますよ!

目次

ノースサファリサッポロの閉園理由とは?

引用元:公式Instagram

ノースサファリサッポロは2025年9月をもって閉園することが決定しましたが、その背景にはいくつもの問題が関係しています。
法的な違反から動物の飼育環境に関する批判まで、多岐にわたる要因が積み重なった結果、閉園の判断に至ったのです。
ここでは、具体的な閉園理由を詳しく解説しますね。


無許可建築と市の行政指導

ノースサファリサッポロの最大の問題は、施設が「無許可建築」であったことです。

動物園がある敷地は、札幌市の「市街化調整区域」に指定されており、新しい建物を建設するには市の許可が必要です。

しかし、ノースサファリサッポロは許可を得ずに開園し、2005年当初は10棟だった建物が、拡張を繰り返した結果、現在では156棟にまで増えていました。

札幌市は過去20年にわたり、文書や口頭で計17回の指導を行いましたが、運営側は従わず、違法状態が続いたままでした。

最終的に、市はこれ以上放置できないと判断し、すべての建物の撤去を命じる行政処分を検討する事態となったのです。


施設運営の法令違反

無許可建築だけでなく、ノースサファリサッポロには複数の法令違反が指摘されていました。

特に問題視されたのは、以下の3つです:

  • 動物取扱業の届け出なしでの営業(2005年開園時)
  • 無許可でのフードコート営業(食品衛生法違反)
  • 無許可での宿泊施設運営(旅館業法違反)

開園当初は「第1種動物取扱業」の届け出すら行われていなかったことが判明しています。(後に、届け出済み)

また、運営側は園内にフードコートを設置し営業していましたが、食品衛生法上の許可を得ておらず、法令違反となっていました。

さらに、「動物と泊まれるグランピング施設」を無許可で営業していたことも問題視されており、旅館業法違反に該当するとの指摘がありました。

これらの問題については後に改善されましたが、市としては「これ以上は看過できない」と判断したのです。


動物の飼育環境への批判

ノースサファリサッポロは、「動物との距離が近い」ことが魅力でしたが、その一方で動物福祉の観点から批判されることもありました。

特に、以下の点が問題視されていました:

  • 過度なふれあいによる動物へのストレス
  • 飼育環境の劣悪さ
  • 安全対策の不十分さ

例えば、一部の動物が狭いスペースで飼育されていたり、観客との距離が近すぎることで、動物たちに大きなストレスがかかっているとの指摘がありました。

また、過去には**来場者が動物に噛まれる事故**なども発生しており、安全管理に問題があるとの声もあがっていました。

これらの批判が積み重なり、動物愛護団体からも改善を求める声が上がっていたのです。


長年にわたる行政との対立

ノースサファリサッポロと札幌市の間では、長年にわたって対立が続いていました。

2004年のオープン前から違反状態が確認されており、市は当初から建物の撤去を求めていましたが、運営側は従わず、そのまま営業を続けてきました。

その後も施設の拡張が進められ、市の許可を得ないまま動物園の規模が拡大していったのです。

札幌市の秋元市長は、「(運営側と)話し合いを続けて是正を促してきたが、途中で規模の拡大が明らかになった段階で、もっと早い対応が必要だった」と述べています。

結局、市は最終的な判断として、すべての施設の撤去を求めることを決定しました。

ノースサファリサッポロの閉園後、動物たちはどうなる?

引用元:公式Instagram

ノースサファリサッポロの閉園が決まり、多くの人が気にしているのが「動物たちの行き先」です。
動物たちの福祉を考えると、適切な移動計画が求められますが、現時点では具体的な移送先は決まっていません。
過去の事例などを参考に、考えられるパターンをまとめました。


他の動物園・施設への引き取り(理想的なケース)

最も望ましいのは、国内外の動物園や保護施設が動物たちを引き取るケースです。

可能性のある受け入れ先

  • 国内の動物園(円山動物園・旭山動物園・上野動物園 など)
  • 海外の動物園(ライオン・トラなどの大型動物は海外のサファリ施設も選択肢に)
  • 動物保護団体の施設(動物愛護団体が運営するシェルターなど)

課題

  • すべての動物が受け入れられるとは限らない
  • 受け入れ先の動物園のスペースや費用の問題
  • 移動にかかるコストや手続きの負担

🔹 過去の事例:
閉園した動物園の動物が別の施設に引き取られた例もあるが、全ての動物の移動がスムーズにいくとは限らない。


個人・民間の施設による飼育(限定的なケース)

一部の小型動物(ウサギ、フェネック、鳥類など)は、個人や民間の動物愛護団体が引き取る可能性があります。

可能性のある受け入れ先

  • 動物愛好家や専門家が運営する民間施設
  • ペットとしての引き取り(条件付き)

課題

  • 猛獣や特殊な動物(ワニ・ヘビ・サーバルキャットなど)の受け入れは難しい
  • 飼育環境が適切でない場合、動物虐待につながる可能性
  • 日本では猛獣や外来種の飼育に厳しい規制がある

🔹 過去の事例:
個人が特殊な動物を引き取った結果、適切なケアができずに問題化した例もある。


動物保護団体によるレスキュー(救済措置)

閉園によって行き場を失った動物を、動物保護団体がレスキューするケースも考えられます。

可能性のある受け入れ先

  • 国内外の動物保護団体
  • 自然保護区やリハビリ施設

課題

  • 多くの保護団体はすでに動物の受け入れが限界に近い
  • 予算や施設スペースの確保が難しい
  • 絶滅危惧種でない動物は優先度が低くなる可能性

🔹 過去の事例:
一部の動物は海外の保護区や野生復帰プログラムに送られることもあるが、日本国内では受け入れ施設が不足している。


動物の売却・譲渡(商業的なケース)

民間のサファリパークやアニマルカフェ、観光施設に動物が譲渡・売却される可能性もあります。

可能性のある受け入れ先

  • サファリパークや動物カフェ
  • テーマパークやエキゾチックアニマルを扱う施設

課題

  • 適切な飼育環境が確保される保証がない
  • 営利目的で利用される可能性
  • 売買による動物の権利問題が発生する可能性

🔹 過去の事例:
一部の閉園した施設の動物が、ペットショップや観光施設に売却されたケースも報告されている。


野生へのリリース(現実的でないケース)

一部の人が「動物を自然に戻せばいいのでは?」と考えがちですが、これは非常に難しい選択肢です。

可能性

  • 日本に生息している野生動物(タヌキやフクロウなど)なら可能性あり
  • 海外原産の動物(ライオン・ワニなど)は現実的でない

課題

  • 人工飼育された動物は野生では生きていけない
  • 外来種の放出は生態系への影響が大きい
  • 法律で禁止されているケースが多い

🔹 過去の事例:
動物園の閉園後、一部の鳥類は放鳥された例もあるが、大型動物が野生復帰した例はほぼない。


最悪のケース:安楽死( euthanasia )

最も避けるべきシナリオですが、受け入れ先が見つからず、安楽死が選択されるケースも過去にはありました。

可能性

  • 極端に危険な動物(猛獣など)で受け入れがない場合
  • 高齢や病気で移動に耐えられない場合

課題

  • 動物福祉の観点から強く批判される
  • 国際的な倫理基準にも抵触する可能性
  • 日本国内では安楽死は極力避ける傾向

🔹 過去の事例:
海外では動物園の閉園後、一部の猛獣が安楽死処分されたケースがある。


ノースサファリサッポロ閉園に対する反応

引用元:公式Instagram

ノースサファリサッポロの閉園決定に関するSNSや世間の声をまとめました。

SNS・世間の反応

ノースサファリサッポロの閉園決定について、SNSではさまざまな意見が飛び交っています。

特に、多くの意見が以下のように分かれています:

閉園に賛成する声

  • 「法律違反を続けてきたなら仕方ない。動物の安全を第一に考えるべき。」
  • 「違法建築の問題が長年放置されていたのはおかしい。行政の対応が遅すぎた。」
  • 「動物福祉を考えれば、もっと適切な環境に移動させるべきだった。」

閉園に反対・惜しむ声

  • 「子供の頃から通っていた場所がなくなるのは悲しい…。」
  • 「こんなに人気のある施設なのに、何とか継続できる方法はなかったの?」
  • 「動物たちの行き先が決まっていないのが心配。ちゃんとフォローしてほしい。」

また、一部では「動物たちの移動先が決まるまで寄付や支援を行うべきでは?」といった意見もあり、今後の動向が注目されています。

ノースサファリサッポロの基本情報

ノースサファリサッポロの閉園が決定しましたが、これまでどんな動物園だったのか、改めて基本情報を整理してみますね。


施設概要

項目詳細
施設名ノースサファリサッポロ
所在地北海道札幌市南区豊滝469-1
開園年2005年
閉園予定2025年9月末
運営会社株式会社サクセス観光
特徴体験型動物園、動物とのふれあいが可能
主な動物ライオン、トラ、カピバラ、フェネック、ワニ、サーバルキャットなど
問題点無許可建築、食品衛生法違反、動物取扱業の届け出なしでの営業など

ノースサファリサッポロは、通常の動物園とは違い、動物との距離が近い「ふれあい体験型」の施設として人気を集めました。


ノースサファリサッポロの歴史

出来事
2005年無許可で開園(当初の建物数は10棟)
2010年施設の拡張が進み、違反建築が問題視される
2015年札幌市が度重なる行政指導を実施
2020年違法建築の建物数が150棟以上に拡大
2025年9月末をもって閉園決定

20年にわたって営業を続けましたが、建築基準法違反や動物取扱業の問題が解決されず、最終的に閉園に至りました。


人気の動物&イベント

ノースサファリサッポロで特に人気だった動物たち

  • カピバラ 🦦 → 冬には温泉に入る姿が可愛らしいと話題に
  • ライオン 🦁 → 迫力満点の餌やり体験が大人気
  • フェネック 🦊 → ふわふわの毛並みと大きな耳が特徴
  • サーバルキャット 🐆 → 近距離で見られる貴重な体験
  • ワニ&ヘビ 🐍 → デンジャラスゾーンでのスリル満点のふれあい

話題になったイベント

  • ライオンのエサやり体験
  • カピバラ温泉
  • ナイトサファリツアー
  • デンジャラス体験(ワニ・ヘビとのふれあい)
  • 冬季限定!動物と雪遊び

特にライオンへのエサやり体験は、ノースサファリサッポロならではの人気イベントでした。


まとめ

ノースサファリサッポロは、北海道を代表するユニークな体験型動物園でしたが、建築基準法違反や動物取扱業の問題を抱えたまま運営が続けられていました。

20年の歴史に幕を閉じることになりましたが、多くの人々にとって思い出の場所だったことは間違いありません。

今後は動物たちの移動先や、施設の撤去計画に注目が集まっています。

ノースサファリサッポロに代わる新たな動物体験を探して、次の動物園探しを楽しんでくださいね!


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